ロッキード、独ラインメタルと協力拡大 ミサイル製造委託を協議

米防衛大手ロッキード・マーチンは、長距離地対地ミサイルシステム(ATACMS)や空対地ミサイル「ヘルファイア」といったミサイルについて、ドイツの同業ラインメタルに同国での製造を委託するための協議を進めている。同社のロゴマーク。7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[フランクフルト 27日 ロイター] - 米防衛大手ロッキード・マーチンは、長距離地対地ミサイルシステム(ATACMS)や空対地ミサイル「ヘルファイア」といったミサイルについて、ドイツの同業ラインメタルに同国での製造を委託するための協議を進めている。ドイツの経済誌ウィルトシャフツウォッヘがロッキード幹部の発言として報じた。
ロッキードの欧州責任者デニス・ゲーゲ氏は同誌に対し「既に活発に協議中だ」と述べ、ラインメタルが拡張中のドイツ北部ウンタールース工場で製造されると付け加えた。
両社は4月、昨年締結した覚書を超える協力拡大を発表。ロッキードがミサイルとロケットの技術を提供し、ラインメタルが欧州でのミサイル製造・販売を担うとしていた。
ゲーゲ氏はまた、ラインメタルが製造するミサイルの種類は最終決定していないと同誌に語った。
ラインメタルは今年からロッキードの最新鋭ステルス戦闘機F35の胴体部品の製造を始めている。ラインメタルはコメントを控えた。