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HSBC、オフィスと従業員の監視強化へ 内部文書にカメラ増設明記

2025年08月15日(金)10時28分

 英金融大手HSBCがカメラと生体認証アクセスを増やすことで世界的にオフィスと従業員の監視を強化する計画であることが、ロイターが入手した5月付の内部文書で明らかになった。写真は同行ロゴ。7月25日、メキシコ市で撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)

Stefania Spezzati Iain Withers

[ロンドン 14日 ロイター] - 英金融大手HSBCがカメラと生体認証アクセスを増やすことで世界的にオフィスと従業員の監視を強化する計画であることが、ロイターが入手した5月付の内部文書で明らかになった。

同文書によると、「グローバルセキュリティー戦略」の一環として、シティ・オブ・ロンドンの新ビルに1754台のカメラが設置される見込みで、ロンドンのカナリー・ワーフにある現在のグローバル本社に設置されている約444台から増加する。

また、新ビルにアクセスするための生体認証リーダーも350台から779台に倍増する予定だ。

英国や米国を含むHSBCの主要ビルへのアクセスは全手指認証を含む生体認証に基づくものとなる。

HSBCの担当者はロイターに「従業員の安全とセキュリティーは最重要事項だ。定期的に各ビルをリスク評価し、特定されたリスクと脆弱性に応じて、従業員、顧客、訪問者を守るために業界標準に沿う形で最先端技術への投資を続けている」と述べた。

ハイブリッドワークへの移行が進む中、各企業は従業員の監視を強化。テクノロジーの進歩により、より洗練された管理が可能になっている。

特に銀行は監視を強化。企業側が何を監視できるかは各国のプライバシー法によって決められている。

広報担当者によると、HSBCは7月、世界中の上級スタッフを対象に10月以降は週4日以上の出社を要請。これまではこの件に関するグローバル方針はなく、国によって異なっていたという。

ロイター
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