ニュース速報
ビジネス

米アプライド、8―10月期売上高見通しは市場予想下回る

2025年08月15日(金)13時03分

米半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズが14日発表した第4・四半期決算(2025年8─10月)の売上高予想は62億―72億ドルと、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想の73億3000万ドルを下回った。資料写真、2023年3月(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Jaspreet Singh

[14日 ロイター] - 米半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズが14日発表した第4・四半期決算(2025年8─10月)の売上高予想は62億―72億ドルと、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想の73億3000万ドルを下回った。調整後の1株当たり利益見通しも1.91―2.31ドルで、市場予想の2.39ドルより低かった。 

中国での需要低迷と、トランプ米大統領による輸入品への関税引き上げによる不確実性で、顧客からの注文が不安定なのが業績を圧迫する。米国と中国の関税交渉が続き、経済情勢の先行き不透明感が強まっていることも響く。また米国の中国に対する半導体製造装置の輸出規制強化により、最先端製品を販売できなくなったことも、新規受注に影を落としている。

アプライドの株価は14日の時間外取引で13%近く下落した。

半導体製造装置で世界最大手のオランダのASMLは7月、米国に工場を建設する半導体メーカーがトランプ関税の影響が明らかになるのを待っているため、26年は増収を確保できない可能性があると警告した。

アプライドのブライス・ヒル最高財務責任者(CFO)は「中国での生産能力の消化と、市場の集中化、工場建設のタイミングによる最先端製品への顧客からの非線形的な需要により、第4・四半期の売上高は減少すると予想している」とコメントした。

同時に発表した第3・四半期(5―7月)の売上高は前年同期比8%増の73億ドルとなり、市場予想の72億2000万ドルを上回った。調整後1株当たり利益も2.48ドルと、市場予想の2.36ドルより高かった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国大統領「日本と未来志向の協力模索」、解放80周

ワールド

インド政府が対米関係悪化懸念打ち消し、武器購入方針

ビジネス

中国7月指標、鉱工業生産・小売売上高が減速 予想も

ワールド

ノルウェーの25年の石油・ガス設備投資、過去最高に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化してしまった女性「衝撃の写真」にSNS爆笑「伝説級の事故」
  • 3
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 4
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 5
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 6
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 7
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 8
    「デカすぎる」「手のひらの半分以上...」新居で妊婦…
  • 9
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 10
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 3
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化してしまった女性「衝撃の写真」にSNS爆笑「伝説級の事故」
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 6
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 8
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 9
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 10
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中