トヨタ、南アフリカに来年EV3車種投入へ

8月14日、トヨタ自動車の南アフリカ法人を率いるアンドリュー・カービー最高経営責任者(CEO)は、2026年初めに同国市場に完全電気自動車(EV)3モデルを投入する計画を明らかにした。写真はバンコク国際モーターショーに展示されたトヨタのEV車。2022年3月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Soe Zeya Tun)
Nqobile Dludla
[ゲベルハ(南アフリカ) 14日 ロイター] - トヨタ自動車の南アフリカ法人を率いるアンドリュー・カービー最高経営責任者(CEO)は14日、2026年初めに同国市場に完全電気自動車(EV)3モデルを投入する計画を明らかにした。同国の新興EV市場では既に比亜迪(BYD)などの中国メーカーが欧州勢と競合している。
スウェーデンのボルボが現在南アのEV販売で首位に立っており、これに独BMWとメルセデス・ベンツが続くが、中国EVメーカーも欧米の輸出制限を背景に新規市場を求めて南ア市場に参入し始めている。
トヨタは現在、南アではハイブリッド車のみを販売しているが、SUV(スポーツタイプ多目的車)「カローラ・クロス」などのモデルで、2024年のハイブリッド車・プラグインハイブリッド車市場のシェアは67%に達した。
カービー氏は「将来、単一のパワートレインが市場で優位に立つとは考えていない。したがって内燃エンジン車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電池式EV、燃料電池車、そして恐らくカーボンニュートラルな内燃エンジン車も投入する」と説明した。
中国勢との競争について同氏は、競争は歓迎するとしたが、「非常に戦略的な懸念材料で、適切な対応を迅速に行う必要がある。大きな課題だ」との見方を示した。
南アでは低所得、高い輸入関税、不安定な電力供給、充電インフラの不足が長年EV販売の妨げとなっており、総販売台数に占めるEVの割合はなお非常に低い水準にとどまっている。