仏サノフィの高コレステロール薬、在庫不足で中国供給停止

仏製薬大手サノフィは12日、提携先の米バイオ医薬品会社リジェネロン・ファーマシューティカルズと共同開発した高コレステロール血症治療薬「プラルエント」について、在庫不足を理由に中国への供給を停止したと発表した。サノフィのロゴの資料写真(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[上海 12日 ロイター] - 仏製薬大手サノフィは12日、提携先の米バイオ医薬品会社リジェネロン・ファーマシューティカルズと共同開発した高コレステロール血症治療薬「プラルエント」について、在庫不足を理由に中国への供給を停止したと発表した。
サノフィはロイターに宛てた声明で「需要の急増により、中国を含む一部の国でプラルエントの供給が限られている」とし、中国への供給は既に停止していると説明した。供給再開については言及していない。
同社によると、プラルエントはこの2年で世界的に急増した需要に対応するために生産強化に向けた投資を行ってきたという。
同社は、プラルエントを服用する患者にとって「安全で適切」な他の医薬品を中国国家医療保険償還医薬品リストで見つけたとし、患者がそうした医薬品へ円滑に移行できるよう中国の医療提供者と協力していると述べた。