経営難の英水道会社、香港企業が管理主体候補に浮上=英紙

8月12日、英紙タイムズは多額の負債を抱えた民間水道会社テムズ・ウォーターが政府の特別管理制度(SAR)下に置かれた場合、香港のインフラ投資企業、長江基建集団(CKIホールディングス)が管理主体の有力候補として浮上しており、数週間以内に経営を掌握する可能性があると伝えた。写真はロンドンで修繕作業を行うテムズ・ウォーターの従業員。2024年12月撮影(2025年 ロイター/Mina Kim)
[12日 ロイター] - 英紙タイムズは12日、多額の負債を抱えた民間水道会社テムズ・ウォーターが政府の特別管理制度(SAR)下に置かれた場合、香港のインフラ投資企業、長江基建集団(CKIホールディングス)が管理主体の有力候補として浮上しており、数週間以内に経営を掌握する可能性があると伝えた。
これに先立ちロイターは、英政府がテムズ・ウォーターに公共性が高い企業に対する破産処理手続きであるSARを適用する可能性を視野に入れ、FTIコンサルティングと助言契約を交わしたと報じている。
テムズ・ウォーターは、シニア債保有者から50億ポンド(67億5000万ドル)を調達して国有化を回避する構え。7月には、12カ月分の運転資金があると表明していた。
タイムズによると、CKIは環境規制違反に際してより厳しい罰則を受ける枠組みで事業運営する用意があると示唆しているが、テムズ・ウォーターの債権者はそうした枠組みは財務的に存続不能だと主張している。