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午前の日経平均は続伸、連日の最高値で4万3000円台 米利下げ期待維持で

2025年08月13日(水)12時16分

 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比582円90銭高の4万3301円07銭と、続伸した。写真は東京証券取引所で1月に撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 13日 ロイター] -

前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比582円90銭高の4万3301円07銭と、続伸した。日経平均は節目の4万3000円台に乗せ、連日の最高値更新となった。TOPIX(東証株価指数)も史上最高値を更新。前日に公表された米消費者物価指数(CPI)が市場予想とおおむね一致し、米国の利下げ期待が維持されたことで買い安心感が広がった。好業績銘柄への買いが継続している点も相場を支えた。

日経平均は前営業日比372円高と堅調にスタートし、寄り付きから4万3000円を上回った。その後も上げ幅を広げ、前場中盤には一時629円高の4万3347円57銭で高値を付けた。前日と同様、指数寄与度の大きい半導体関連銘柄の一角がしっかりだったほか、主力株も買われ、相場を押し上げた。好決算を発表した銘柄への買いも支援材料となった。前引けにかけては4万3300円を中心にもみ合った。米CPI公表後には米金利が低下したが、東京時間ではドル/円が円安基調を維持した点も買い安心感につながった。

市場では「足元は踏み上げ相場的な動きとなっており、短期的にはいつ調整が入ってもおかしくはない」(山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏)との声が聞かれる。テクニカル面では、前日時点で日経平均と25日移動平均線の上方乖離率が5%を超えるなど、過熱感を示すサインも出ている。

ただ、「日本企業の成長期待は強くなっているとみられ、中長期的には株価上昇のモメンタムが続くのではないか」(志田氏)との指摘もあった。

TOPIXは0.9%高の3093.85ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆2158億9900万円だった。東証33業種では、精密機器、電気機器、非鉄金属など28業種が値上がり。鉱業、陸運、不動産など5業種は値下がりした。

個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロンが2%超高、アドバンテストが3%超高、ファーストリテイリングが1%超高だった。一方、ソフトバンクグループは6営業日ぶりに反落し、1%超安。主力のソニーグループは4%超高、トヨタ自動車は1%超高だった。

好決算を手掛かりにした物色もみられ、横浜ゴムが10%超高、サンリオが9%超高となり、プライム市場の値上がり率上位に入った。

プライム市場の騰落数は、値上がり1019銘柄(62%)に対し、値下がりが519銘柄(32%)、変わらずが83銘柄(5%)だった。

ロイター
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