半導体設計ソフトのケイデンス、中国販売巡り有罪認める 罰金支払いへ

7月28日、半導体の設計に用いられる電子設計自動化(EDA)ソフトウエアを開発するケイデンス・デザインは、核爆発のシミュレーションに関与しているとされる中国の軍事大学に製品を販売したとして米国で起訴された事件で有罪を認め、1億4000万ドル以上の罰金を支払うことに同意した。米司法省が28日に発表した。写真はケイデンスのロゴ。2020年1月、米カリフォルニア州サンホセのオフィスで撮影(2025年 ロイター/Stephen Nellis)
Karen Freifeld
[28日 ロイター] - 半導体の設計に用いられる電子設計自動化(EDA)ソフトウエアを開発するケイデンス・デザインは、核爆発のシミュレーションに関与しているとされる中国の軍事大学に製品を販売したとして米国で起訴された事件で有罪を認め、1億4000万ドル以上の罰金を支払うことに同意した。米司法省が28日に発表した。
ケイデンスは中国人民解放軍国防科学技術大学(NUDT)のダミー企業にチップ設計ソフトウエアとハードウエアを違法に販売し、輸出規制に違反した罪に問われている。
NUDTへの出荷制限に関する米商務省の通達によると、同大学のスーパーコンピューターは核爆発シミュレーションや軍事シミュレーション活動をサポートしていると考えられている。
ケイデンスは同日発表した四半期決算で訴訟関連費用について言及した。米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、司法省および商務省と和解に至ったことを「喜ばしく思う」と述べた。
米国と中国が新たな貿易協議を行う中で成立したこの合意は、米国が貿易交渉の一環として対中輸出規制の一部を緩和しつつも、依然として制限を維持する意向であることを示している。