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米新規失業保険申請4000件減の21.7万件、3カ月ぶり低水準

2025年07月25日(金)00時52分

米労働省が24日発表した19日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は4000件減の21万7000件となった。2023年1月、マサチューセッツ州メドフォードで撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米労働省が24日発表した19日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は4000件減の21万7000件となった。減少は6週間連続。4月以来3カ月ぶりの低水準となり、労働市場の安定が示された。ただ、継続受給件数は増加し、失業者が新たな職を得ることが難しい状況も示唆した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は22万6000件だった。

7月12日までの1週間の継続受給件数は4000件増の195万5000件。今回の継続受給件数のデータは7月の雇用統計の調査期間と重なっている。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は、「現在、労働市場が持ちこたえている中、金融市場は連邦準備理事会(FRB)の政策決定を注視している」と指摘。「FRB当局者が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを真剣に検討しているのであれば、週次失業保険申請件数はその決定を正当化する材料にはならない」と述べた。

季節調整前の申請件数は4万5319件減の21万5792件。

地域別では、ニューヨーク州で1万2303件減と大きく減少。カリフォルニア州、ミシガン州、ペンシルベニア州でも大幅に減少した。一方、ケンタッキー州では4902件と大幅に増加。7月は例年、自動車工場が設備更新で閉鎖する時期に当たることが影響しているとみられる。

ロイター
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