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午後3時のドルは148円台で小動き、参院選など見極めへ

2025年07月18日(金)15時51分

 7月18日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からほぼ変わらずの148円後半で取引されている。写真は、1ドル紙幣。2021年11月、トルコのイスタンブールで撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からほぼ変わらずの148円後半で取引されている。日中は手掛かり難から148円台を方向感なく上下する鈍い値動きが続いた。市場の注目は週末の参院選や再来週の日銀会合、対米関税交渉などに集まっている。

東京市場のドルは、148円半ばを中心にほぼ横ばいとなった。週末や日本の連休を控えて見送りムードが強まり、ドルの日中値幅は上下50銭程度にとどまった。

それでも円安地合いは不変で、対ドル以外の円相場はやや弱含み。ユーロが朝方の172円半ばから後半へじり高となったほか、スイスフランも184円後半から185円前半へ買われた。しかし勢いは限られ、直近高値の上抜けには至らなかった。

一方、相場が大きく変動しかねない重要イベントがしばらく続くことで、通貨オプション市場の取引が活発となっている。

特に、コールオプションとプットオプションの価格差を示すリスクリバーサルは、1週間物が政府・日銀が円買い介入に踏み切った2022年9月以来、約3年ぶり水準へ達した。円の先安観が、参加者の間で強まっていることを示している。

しかし、すでに選挙は与党の苦戦を織り込む形で円安が進展しているほか、政権の新たな枠組みや政局の行方を見極めるには時間を要し、日銀会合や関税交渉などその後も重要なイベントが続くことなどから、選挙後すぐに「円安が一方的に大きく進むとは考えにくい」(外銀アナリスト)との声も上がり始めている。

みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏は「選挙結果にかかわらず、与党の国会運営が難航することは明白。解散総選挙の有無が常に注目され、そのたびに財政懸念が取り沙汰され、市場では円金利の上昇や円安圧力が高まるおそれがある」と話した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 148.75/148.77 1.1617/1.1618 172.83/172.84

午前9時現在 148.44/148.45 1.1614/1.1616 172.43/172.44

NY午後5時 148.60/148.63 1.1595/1.1596 172.30/172.39

ロイター
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