ウニクレディトCEOは「株売って国に帰れ」、コメルツ銀副会長 買収計画に反発

ドイツのコメルツ銀行のザッシャ・ユーベル監査役会副会長は4日、ロイターに対し、同行の買収を計画しているイタリア大手銀行ウニクレディトのアンドレア・オルセル最高経営責任者(CEO)について「次にやるべき一歩は保有株を売って利益を手にし、国に帰ることだ」と述べて買収を断念するよう求めた。資料写真、2月(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト 4日 ロイター] - ドイツのコメルツ銀行のザッシャ・ユーベル監査役会副会長は4日、ロイターに対し、同行の買収を計画しているイタリア大手銀行ウニクレディトのアンドレア・オルセル最高経営責任者(CEO)について「次にやるべき一歩は保有株を売って利益を手にし、国に帰ることだ」と述べて買収を断念するよう求めた。
オルセル氏は先月、ドイツのメルツ首相などに何通も書簡を送り、買収交渉に応じるよう求めていた。
ウニクレディトは昨年、コメルツバンク株を大量に買い、9月から買収を提案しているが、ドイツ政府やコメルツの取締役会は反対している。
ロイターが閲覧した7月2日付けの書類のコピーによると、コメルツ側の労働組合幹部も買収計画に反対し続ける意向を示している。