英製造業PMI、6月改定47.7に上昇 3カ月連続で改善

S&Pグローバル/CIPSがまとめた6月の英国製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.7と、前月の46.4から3カ月連続で改善したが、9カ月連続で景況拡大・悪化の分かれ目となる50を下回った。写真は作業員がコネクターを電線に取り付ける様子。2016年7月、英国キャノック近郊で撮影(2025年 ロイター/Phil Noble)
[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSがまとめた6月の英国製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.7と、前月の46.4から3カ月連続で改善したが、9カ月連続で景況拡大・悪化の分かれ目となる50を下回った。
速報値と一致した。
生産、雇用、新規受注は悪化の度合いがいずれも和らいだ。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのディレクター、ロブ・ドブソン氏は「とはいえ、安定化への期待は依然として脆弱で、需要、サプライチェーンの信頼性、将来の成長見通しに深刻な影響を与えかねない潜在的な逆風にさらされている」と述べた。
企業は労働コストの上昇を相殺するため価格を引き上げた。
雇用は8カ月連続で減少し、輸出は昨年11月以来最も速いペースで縮小。米関税を巡る不確実性、米国、欧州、中国の需要減退を反映している。
ただ、1年後の増産を予想する製造業者の割合は46%に上昇。センチメントは4カ月ぶりの高水準に達した。