ドイツ政府委、最低時給の段階的引き上げ勧告 27年14.60ユーロに

ドイツ政府の委員会は、2027年までに最低時給を現在の12.82ユーロから14.60ユーロ(17.11ドル)への段階的引き上げを勧告した。フォルクスワーゲン本社の従業員、昨年10月撮影(2025年 ロイター/Axel Schmidt)
[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツ政府の委員会は、2027年までに最低時給を現在の12.82ユーロから14.60ユーロ(17.11ドル)への段階的引き上げを勧告した。
雇用側と労働組合代表で構成される委員会の勧告をバス労働相は歓迎、政府に法制化を求めた。勧告では26年初めには当初13.90ユーロに引き上げられる。
この提案によりフルタイム労働者の最低月収は27年までに2500ユーロ近くになる。これは欧州連合(EU)で2番目に高い水準。最高はルクセンブルクで、EU統計局によると25年の最低月収は2638ユーロである。この他ベルギー、オランダ、アイルランドの3カ国が2000ユーロを超えている。
政権の連立協定では、26年に最低時給15ユーロに引き上げることが「達成可能」とされていた。