イスラエル軍法務総監、ガザ配給所の発砲巡り戦犯調査を命令=報道

イスラエル軍法務総監は、パレスチナ自治区ガザ地区の援助物資配給拠点付近でイスラエル軍がパレスチナ民間人に故意に発砲したとの疑いを巡り、戦争犯罪の可能性に関する調査を命じた。写真はガザ北部のベイトラヒアで2日撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)
[エルサレム 27日 ロイター] - イスラエル軍法務総監は、パレスチナ自治区ガザ地区の援助物資配給拠点付近でイスラエル軍がパレスチナ民間人に故意に発砲したとの疑いを巡り、戦争犯罪の可能性に関する調査を命じた。イスラエル紙ハアレツが27日、報じた。
ハアレツが匿名のイスラエル兵士の話として報じたところによると、兵士らは群衆を制御するために発砲を命じられ、脅威を与えているようには見えない人々に対しても不必要な致命的な武力を使用したという。
イスラエル軍は、この報道についてロイターからのコメント要請にすぐには応じていない。
また同紙は、国際法違反の可能性がある事件調査のために設置された陸軍部隊が、過去1カ月間にわたる物資配布場所付近での兵士の行動を調査する任務を負っていたと、匿名の情報筋の話として伝えた。
ガザ保健当局によると、5月下旬以降、米が支援するガザ人道財団(GHF) が運営する支援センター付近や、国連の食料輸送トラックが通過予定だった地域での死者は合計500人超に上る。