エアバスがパリ国際航空ショーで総額210億ドル受注獲得

欧州大手航空機メーカーのエアバスは、現在開催されている「パリ国際航空ショー」で18日までに総額約210億ドルの受注を獲得したことが分かった。写真は、実験用高速複合ヘリコプター。6月16日、パリ近郊のル・ブルジェ空港で撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[パリ 18日 ロイター] - 欧州大手航空機メーカーのエアバスは、現在開催されている「パリ国際航空ショー」で18日までに総額約210億ドルの受注を獲得したことが分かった。
受注は確定分が148機、暫定的なものが102機で、シリウム・アセンドが推計した納入額はそれぞれ142億ドルと67億ドルだった。
確定分には、台湾のスターラックス航空から受注した10機も含まれている。
今回の航空ショーは、例年よりも商談が低調にとどまると見込まれていた。米大手航空機メーカーのボーイングは既に、トランプ米大統領の中東湾岸諸国訪問時に大口取引をまとめていた上に、インドにおけるボーイング製旅客機墜落事故を受け、航空ショーにおける新規受注の発表を手控えたためだ。
こうした中でエアバスは着実に受注を積み重ねつつある。ただ期待されたマレーシアの格安航空会社エアアジアとの合意には至っていないもようだ。
エアアジアを傘下に置くキャピタルAのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)はロイターに、50機の「A321XL」購入に加えて、100機の「A220」かブラジルのエンブラエルの「E2」のどちらを買うかについて協議中だと明かしたものの、最優先で取り組んでいるのはグループの再編で、航空ショー期間内の取引成立の可能性を否定した。