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カナダ中銀総裁、米との新協定に期待感 関税維持ならインフレ懸念

2025年06月19日(木)02時32分

カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は18日、カナダと米国の新たな貿易協定の見通しは関税撤廃への期待を与えると述べた。5月撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)

[オタワ 18日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は18日、カナダと米国の新たな貿易協定の見通しは関税撤廃への期待を与えると述べた。一方、関税が維持されればインフレが上昇する可能性があると警告した。

カナダのカーニー首相は16日、米加両国が30日以内に新たな経済・安全保障協定を締結するよう取り組むことでトランプ大統領と合意したと明らかにした。

マックレム氏はこれを受けて「両国間の自由貿易の回復はカナダの雇用と成長にとって極めて重要だ」と述べ、「非常に歓迎すべきニュースだ」とした。

一方、「関税が撤廃されなければ、消費者物価に転嫁される」との警戒感も示した。過去の経験から、関税コストの約75%が約18カ月で転嫁される見通しという。

カナダの総輸出量の4分の3が米国市場向けであることを考えれば、両国間のいかなる合意においても関税を撤廃することが重要だと述べた。

ロイター
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