プーチン氏「イランは指導部の下結束」、政権交代の可能性巡り

6月19日、ロシアのプーチン大統領(写真)は、イランの政権交代の可能性に関するイスラエルの主張に同意するかという質問に対し、イランは同国指導部の下で結束しつつあるという認識を示した。写真は10日、モスクワで代表撮影。提供写真(2025年 ロイター/Sputnik/Alexei Babushkin)
[サンクトペテルブルク(ロシア)19日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は19日、イランの政権交代の可能性に関するイスラエルの主張に同意するかという質問に対し、イランは同国指導部の下で結束しつつあるという認識を示した。
さらに、全ての当事者がイランの平和的な原子力利用の権利とイスラエルの自衛権の双方を保証する形で、敵対行為を終結させる方法を模索すべきと述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相がイランに対するイスラエルの軍事攻撃の影響で、イランで「政権交代」が起こる可能性があると発言し、トランプ米大統領がイランに対し「無条件降伏」を要求していることについて、プーチン大統領は主要報道機関の編集幹部らに対し、「今日のイランにおいて、国内で複雑な政治プロセスが進行しているにもかかわらず、国民は政治指導部の下で結束しつつあるようにみえる」と語った。
自身がトランプ氏およびネタニヤフ氏と個人的に連絡を取っており、紛争解決に関するロシア側の考えを伝えているとも明らかにした。
また、イスラエルの攻撃が続いているものの、イランの地下ウラン濃縮施設は損傷していないとした上で、「敵対行為を終わらせ、全ての当事者が互いに合意を形成する道を探ることが正しいと思われる。一般的に、そのような解決策は見つけられるはずだと思っている」と述べた。