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ブラジルインフレ率、5月は前月比で鈍化 前年比は目標超え続く

2025年06月11日(水)09時18分

 6月10日、ブラジル地理統計院(IBGE)が発表した5月の消費者物価指数(IPCA)は前月比0.26%上昇し、前年比では5.32%上昇した。写真は、果物スタンドでの金銭のやり取り。2023年5月、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)

Gabriel Araujo

[サンパウロ 10日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が10日発表した5月の消費者物価指数(IPCA)は前月比0.26%上昇し、前年比では5.32%上昇した。

ロイターによるエコノミスト調査による予想は、それぞれ0.33%と5.40%上昇だった。予想以上に鈍化したが、前年比では中央銀行の目標(3%プラスマイナス1.5%ポイント)を上回っており、17─18日の政策決定会合で示される当局の姿勢が注目されている。

4月は前月比0.43%、前年比5.53%それぞれ上昇し、目標を8カ月連続で上回った。政策担当者らは「柔軟性と慎重さ」を表明しながらも、目標を上回るインフレ率には懸念を示している。

中銀は先月、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げて14.75%に設定。利上げは6会合連続で約20年ぶり高水準となった。政策担当者らは、引き続きデータに基づく政策運営を行い、選択肢を残す姿勢を示した。

最新のインフレ統計を受け、市場は中銀が来週に金融引き締めサイクルを停止して金利を据え置く確率を76%と織り込んでいる。残りの24%は25bpの利上げを織り込んでいる。

ロイター
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