ドイツ銀のディールメーキング、予想より低調=CEO

6月12日、ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は、企業が米国の関税政策の影響で意思決定を遅らせているため、資金調達支援・M&A(合併・買収)助言部門は期待していたほど好調ではないと明らかにした。写真はドイツ銀行のロゴ。2024年4月、スペイン・マラガで撮影(2025年 ロイター/Jon Nazca)
[フランクフルト 12日 ロイター] - ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は12日、企業が米国の関税政策の影響で意思決定を遅らせているため、資金調達支援・M&A(合併・買収)助言部門は期待していたほど好調ではないと明らかにした。
同氏は金融会議で第2・四半期のディールメーキングについて、「当初想定していたよりも弱くなるのかと問われればその通りだ。しかしディールの多くはキャンセルされたのではなく、延期されているに過ぎないと考えている」と語った。
一方、第2・四半期の債券・為替部門の収入は前年同期比で増加するとの見通しを示した。
また、法人向けや個人向け銀行業務などドイツ銀の他の部門については楽観的な見方を示し、目標を堅持すると述べた。
ゼービング氏はドイツ銀のM&Aの見通しに関する質問に対し、同行は独自の力で成長できるとの認識を示した。「ドイツ銀の合併についてはそれほど注視していない」と語った。