独製造業PMI、5月改定48.3 生産・新規輸出受注は増加

S&Pグローバルがまとめた5月のドイツのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.3と、前月の48.4から小幅低下し、好不況の分かれ目となる50を35カ月連続で下回った。写真は、フランクフルトの銀行街の夜景。2023年11月、フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた5月のドイツのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.3と、前月の48.4から小幅低下し、好不況の分かれ目となる50を35カ月連続で下回った。
ただ、新規輸出受注は2カ月連続で拡大。生産も3カ月連続で増加した。
輸出は小幅に拡大。欧州各国で需要が増加したほか、米関税発動を控えた在庫積み増しなどを背景に対米輸出が拡大した。
雇用は引き続き減少したが、減少ペースは2024年1月以降で最低。購買活動の減少ペースも22年半ば以降で最低となり、投入在庫の減少ペースが鈍化した。
産出価格は下落。競争圧力に加え、投入価格が原油安やユーロ高を背景に大幅に下落した。
企業の楽観度は22年2月以来の高水準。公的部門の支出増加や米国と欧州連合(EU)の通商合意に対する期待が背景。