午後3時のドルは144円前半へ小幅安、超長期債の需給改善期待は不変

5月28日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の144円前半で推移している。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
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Atsuko Aoyama
[東京 28日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の144円前半で推移している。注目された40年債入札は低調な結果でドル/円にやや下押し圧力はかかったものの、前日に高まった超長期債需給の改善期待を覆す展開にはなっていない。
ドルは、前日に142円台から急伸した反動で朝方は利食いが先行し、じりじりと水準を切り下げて144円を割れる場面もあった。一方、仲値公示前後と40年債入札結果の直前に一時144.77円まで買われるなど、1円弱の値幅で上下する展開が続いた。
低調な40年債入札後、ドル/円は144円後半から144円前半に下落。40年債の入札については「投資家の買い意欲低下が示された」(国内銀行の為替ディーラー)として、ドル/円を下押ししたとの見方が聞かれた。
外為どっとコム総合研究所調査部長の神田卓也氏は、財務省が超長期債減額も視野に入れているとの報道を受けて楽観が広がっていた中で、40年債需要の低調さが示された一方、さえない入札結果で「超長期債減額の可能性が上昇した」と指摘。前日の上昇分を吐き出す展開になってはおらず、入札不調に対する市場の反応は限定的との見方を示した。
ドルは前日、日本の財務省による国債発行計画の見直しに関する報道や堅調な米経済指標などを背景に、2円以上上昇していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 144.25/144.30 1.1314/1.1316 163.24/163.25
午前9時現在 144.13/144.15 1.1336/1.1338 163.41/163.42
NY午後5時 144.32/144.34 1.1328/1.1330 163.49/163.57