GM、エンジン生産増強へNY州工場に8.9億ドル投資

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、ニューヨーク州バッファローのトナワンダ工場に8億8800万ドルを投じて、エンジン生産を増強するとともに、次世代エンジン「V8」を生産すると発表した。写真は同社のロゴ。デトロイトの本社で2021年3月撮影(2025年 ロイター/Rebecca Cook)
[デトロイト 27日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、ニューヨーク州バッファローのトナワンダ工場に8億8800万ドルを投じて、エンジン生産を増強するとともに、次世代エンジン「V8」を生産すると発表した。
このニュースはロイターが最初に報じた。以前発表の計画では、同工場に電気自動車(EV)用駆動装置を製造するために3億ドルを投資する予定だった。
GMによると、この投資は大型トラックとSUV(スポーツタイプ多目的車)に搭載し燃費向上が期待される第6世代のV8エンジンの生産を支える。
ニューヨーク州のホークル知事は、このプロジェクトはトナワンダ拠点で870人の雇用を支援し、これには雇用リスクがあるとされた177人が含まれると述べた。州は投資の約束の見返りとして最大1696万ドルの税控除を提供する。
同州は先週、EVの販売台数不足に伴う罰則を2年間猶予する方針を発表した。
GMは他の自動車メーカーよりもEVへの移行を堅持しているが、同時に電池生産で提携する韓国のLGエナジー・ソリューションにバッテリーセル工場の株式を売却するなど、以前発表したEV向け投資を一部後退させている。