米製造業生産指数、4月は0.4%低下 自動車生産の落ち込みで予想下回る

米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した4月の製造業生産指数は0.4%低下した。写真は3月、ウィスコンシン州ブリリオンにある米アリエンスの工場で撮影(2025年 ロイター/Tim Aeppel)
[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した4月の製造業生産指数は0.4%低下した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.2%低下だった。自動車生産の急激な落ち込みを背景に、予想以上に低下した。トランプ米政権が進める関税政策の影響から、第2・四半期も回復が難しい公算が大きい。
3月は0.4%上昇と、当初発表の0.3%上昇から上方改定された。
トランプ米大統領の広範な関税政策は、米経済の10.2%を占め、原材料の輸入に大きく依存する製造業にとって大きな逆風となっている。
4月は前年比で1.2%上昇。第1・四半期は4.8%上昇した。
自動車・部品は1.9%大幅に低下。過去2カ月は、関税発動をにらんだ前倒し生産を背景に上昇していた。
耐久財は0.2%、非耐久財は0.6%、それぞれ低下。
鉱業は0.3%低下。一方、公益事業は3.3%上昇した。
鉱工業生産指数は3月の0.3%低下から横ばい。前年比では1.5%上昇した。
鉱工業部門の設備稼働率は77.7%と、3月の77.8%から低下。1972─2024年の平均を1.9%ポイント下回る水準にある。
製造業の設備稼働率は76.8%と、3月から0.4%ポイント低下。長期平均を1.4%ポイント下回っている。