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ヘッジファンド、米株急騰の利益限定的=モルガンS

2025年05月14日(水)13時35分

 週明け12日の米株式市場は米中が追加関税の引き下げで合意したことを受けて急伸したが、モルガン・スタンレーの13日付のリポートによると、世界のヘッジファンドが得た利益は限定的だった。写真はニューヨーク証券取引所の入り口、4月撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)

Carolina Mandl

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 週明け12日の米株式市場は米中が追加関税の引き下げで合意したことを受けて急伸したが、モルガン・スタンレーの13日付のリポートによると、世界のヘッジファンドが得た利益は限定的だった。

12日のS&P総合500種指数は3.2%値上がりしたが、ヘッジファンドのリターンはプラス0.6%にとどまった。

ヘッジファンドは、トランプ米大統領が貿易戦争を開始して以降、米国への投資を減らし、他の地域に資金をシフトさせていた。また、関税を巡る不確実性の高まりを受けて弱気になり、ショートポジションを増やしていたという。

モルガン・スタンレーによると、ヘッジファンドは先週、過去5年間で最も弱気だった。このため、株価急伸を受けてショートカバーを迫られたという。

ハイテク株や人工知能(AI)株は12日に急騰したが、ヘッジファンドはこうしたセクターへの投資を減らしており、利益は限定的だった。

ヘッジファンドは5月12日時点で年初来の運用成績が平均でプラス2.12%。S&P総合500種指数は0.69%下落している。

ロイター
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