地球温暖化は現代社会の「副次的影響」=米エネルギー長官

3月10日、ライト米エネルギー長官(写真)は、地球温暖化は現代社会の構築に伴う「副次的影響」だと述べ、化石燃料産業の成長を促進するため、バイデン前大統領の気候政策を終了させると表明した。2月26日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Timothy Gardner
[ヒューストン 10日 ロイター] - ライト米エネルギー長官は10日、地球温暖化は現代社会の構築に伴う「副次的影響」だと述べ、化石燃料産業の成長を促進するため、バイデン前大統領の気候政策を終了させると表明した。ヒューストンで開かれたエネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」で語った。
ライト氏は「トランプ政権は、気候変動を現代社会構築の副次的影響として、あるがままに取り扱う」と主張。石油、ガス、石炭は世界経済にとって極めて重要であり、将来のエネルギー需要は限定されないと付け加えた。
さらに同氏は、地球温暖化に対処するためバイデン前大統領が導入した政策は太陽光発電と風力発電の拡大や電気自動車(EV)採用の奨励を含めて、効率的ではなかったと非難した。
一方でライト氏は、米国の液化天然ガス(LNG)輸出が向こう数年間で2倍に増えるとの見方を示した。