米ETF運用額、バンガードのS&P500がトップに猛追 低コスト魅力
2月18日、バンガード・グループの上場投資信託(ETF)である「バンガードS&P500」は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの「SPDR S&P500」から運用残高トップの座を奪い取ろうとしている。写真はバンガードのロゴ。2022年6月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Suzanne McGee
[18日 ロイター] - バンガード・グループの上場投資信託(ETF)である「バンガードS&P500」は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの「SPDR S&P500」から運用残高トップの座を奪い取ろうとしている。ファクトセットやLSEGなどのデータで明らかになった。
14日終盤時点ではステート・ストリートのSPYの運用資産は6331億ドルで、バンガードの6318億ドルをかろうじて上回っていた。
ただ、この差はここ1カ月で縮小している。毎月のETFへの資金流出入を調べているシティ・リサーチは今月初め、SPYの流出額が194億ドルで、米国株式ETFの流出額の25.7%を占めたと報告している。一方、バンガードETFの1月の資金流入額は全体の12.9%、総額213億ドルだった。
S&P500種に連動するETFの代表格ともいえるSPYは1993年に上場した最も歴史あるETF。一方、手数料が安いバンガードのETFはコスト削減に関心のある個人投資家からの資金を集めている。
モーニングスターのパッシブ戦略担当シニア・アナリスト、ライアン・ジャクソン氏は「SPYが投資ツールからトレーディング手段へと移行したことで資金フローは以前より不安定になった」と指摘する。
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