年内1─2回の利下げが妥当、インフレ予測通りなら=米SF連銀総裁

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は15日、インフレが予想通りに低下すれば、米連邦準備理事会(FRB)はさらなる利下げを実施する可能性があると述べた。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は15日、インフレが予想通りに低下すれば、米連邦準備理事会(FRB)はさらなる利下げを実施する可能性があると述べた。
ニューヨーク大学で開かれたイベントに際して「今年中に1回か2回の(利下げは)妥当なことだと思う」とコメント。現在の水準からの利下げ余地はかなりあるとの見方を示したが、政策変更は経済指標次第だとも述べた。
FRBの利下げ政策の終点については「落ち着くところまではまだ遠い。われわれが行うべき決断は、中立金利に向けてどれだけ早く調整するかということだ」とした。中立金利は最近の水準よりも高くなる可能性が高く、3%前後になる可能性があるとの認識を示した。
金融機関の問題を巡っては、概してほとんどの銀行は金利リスクを監視しているとしながらも、以前よりもかなり早く危機に陥る可能性もあると指摘。「取り付け騒ぎは今や非常に短期間で起こり得る」とし、当局はそれに備え警戒する必要があると述べた。