ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=続伸、FRB大幅利下げ期待で小型株が上昇

2024年09月14日(土)06時32分

米国株式市場は続伸して取引を終えた。2013年10月撮影(2024年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。投資家は来週の米連邦準備理事会(FRB)による利下げ幅拡大の可能性に注目し、金利に敏感な小型株がアウトパフォームした。

CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む50ベーシスポイント(bp)利下げ期待は49%に急上昇した。12日は28%だった。

ダドリー前ニューヨーク連邦銀行総裁は17─18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが50bpの利下げを実施する強い論拠があるとの認識を示した。

市場参加者はまた、FRBの利下げ幅が25bpになるか50bpになるか予断を許さない可能性があるという、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などの報道も材料視した。

グレンミード(フィラデルフィア)の投資戦略・調査主任、ジェイソン・プライド氏は、この日の上昇は、おそらくダドリー氏の発言に関連していると述べた。

大幅利下げへの期待再燃は大型株指数を押し上げるとともに、小型株で構成するラッセル2000指数に最も顕著に表れた。

デザインソフトウエア大手の米アドビは8.5%下げた。第4・四半期業績予想の不振を嫌気した。

米航空機大手ボーイングは3.7%安。同社労働組合は13日早くから米北西部の工場で16年ぶりとなるストライキに突入した。

格安電子商取引(EC)サイト「Temu(ティームー)」を世界展開する中国のPDDホールディングスも2.4%下落。バイデン政権が低額輸入小包の免税制度を抑制する動きを見せたことが弱材料となった。

反面、米配車サービス大手ウーバーは6.4%上昇。アルファベット傘下のウェイモと提携し、テキサス州オースティンなどで自律走行車を導入すると発表した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.54対1の比率で上回った。ナスダックでも3.19対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は101億5000万株。直近20営業日の平均は107億8000万株。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1084 1.1092

ドル/円 140.66 140.91

ユーロ/円 155.92 156.30

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 515.95 +3.87 +0.76 512.08

FTSEユーロファースト300種 2041.43 +13.98 +0.69 2027.45

ユーロSTOXX50種 4843.99 +29.91 +0.62 4814.08

FTSE100種 8273.09 +32.12 +0.39 8240.97

クセトラDAX 18699.40 +181.01 +0.98 18518.39

CAC40種 7465.25 +30.18 +0.41 7435.07

<金現物> 午後 コード

値決め 2575.10

<金利・債券>

米東部時間16時3分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 96.54 +0.01 96.53

独連邦債2年物 106.96 +0.03 106.93

独連邦債5年物 119.75 +0.02 119.73

独連邦債10年物 134.72 -0.01 134.73

独連邦債30年物 137.10 -0.28 137.38

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 2.202 -0.016 2.227

独連邦債5年物 2.016 -0.005 2.027

独連邦債10年物 2.147 -0.003 2.153

独連邦債30年物 2.432 +0.008 2.424

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルとハマス、合意違反と非難応酬 ラファ検問

ビジネス

ABB、AIデータセンター向け事業好調 米新規受注

ワールド

ロシア、中印の公式声明を重視 トランプ氏の「原油購

ワールド

仏首相への不信任案否決、年金改革凍結で政権維持
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇跡の成長をもたらしたフレキシキュリティーとは
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 6
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 9
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 10
    間取り図に「謎の空間」...封印されたスペースの正体…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中