米国株式市場=続伸、FRB大幅利下げ期待で小型株が上昇
米国株式市場は続伸して取引を終えた。2013年10月撮影(2024年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。投資家は来週の米連邦準備理事会(FRB)による利下げ幅拡大の可能性に注目し、金利に敏感な小型株がアウトパフォームした。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む50ベーシスポイント(bp)利下げ期待は49%に急上昇した。12日は28%だった。
ダドリー前ニューヨーク連邦銀行総裁は17─18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが50bpの利下げを実施する強い論拠があるとの認識を示した。
市場参加者はまた、FRBの利下げ幅が25bpになるか50bpになるか予断を許さない可能性があるという、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などの報道も材料視した。
グレンミード(フィラデルフィア)の投資戦略・調査主任、ジェイソン・プライド氏は、この日の上昇は、おそらくダドリー氏の発言に関連していると述べた。
大幅利下げへの期待再燃は大型株指数を押し上げるとともに、小型株で構成するラッセル2000指数に最も顕著に表れた。
デザインソフトウエア大手の米アドビは8.5%下げた。第4・四半期業績予想の不振を嫌気した。
米航空機大手ボーイングは3.7%安。同社労働組合は13日早くから米北西部の工場で16年ぶりとなるストライキに突入した。
格安電子商取引(EC)サイト「Temu(ティームー)」を世界展開する中国のPDDホールディングスも2.4%下落。バイデン政権が低額輸入小包の免税制度を抑制する動きを見せたことが弱材料となった。
反面、米配車サービス大手ウーバーは6.4%上昇。アルファベット傘下のウェイモと提携し、テキサス州オースティンなどで自律走行車を導入すると発表した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.54対1の比率で上回った。ナスダックでも3.19対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は101億5000万株。直近20営業日の平均は107億8000万株。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1084 1.1092
ドル/円 140.66 140.91
ユーロ/円 155.92 156.30
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 515.95 +3.87 +0.76 512.08
FTSEユーロファースト300種 2041.43 +13.98 +0.69 2027.45
ユーロSTOXX50種 4843.99 +29.91 +0.62 4814.08
FTSE100種 8273.09 +32.12 +0.39 8240.97
クセトラDAX 18699.40 +181.01 +0.98 18518.39
CAC40種 7465.25 +30.18 +0.41 7435.07
<金現物> 午後 コード
値決め 2575.10
<金利・債券>
米東部時間16時3分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 96.54 +0.01 96.53
独連邦債2年物 106.96 +0.03 106.93
独連邦債5年物 119.75 +0.02 119.73
独連邦債10年物 134.72 -0.01 134.73
独連邦債30年物 137.10 -0.28 137.38
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 2.202 -0.016 2.227
独連邦債5年物 2.016 -0.005 2.027
独連邦債10年物 2.147 -0.003 2.153
独連邦債30年物 2.432 +0.008 2.424