スーダン、人道危機リストで3年連続ワースト1位 内戦で避難続く
12月16日、国際救援委員会(IRC)は、人道上の緊急事態が発生・悪化するリスクが最も高い20の国・地域の2026年版リストを公表し、内戦が続くスーダンが3年連続でワースト1位になった。写真は11月、スーダンの北ダルフール州タウィラで撮影(2025年 ロイター/Mohamed Jamal)
Jasper Ward
[ワシントン16日ロイター] - 国際救援委員会(IRC)は16日、人道上の緊急事態が発生・悪化するリスクが最も高い20の国・地域の2026年版リストを公表し、内戦が続くスーダンが3年連続でワースト1位になった。
スーダンでは2023年4月、民政移管計画を前に国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の権力闘争から内戦が勃発。すでに1200万人以上が避難民となっており、人道支援活動家らによると支援のための資源が不足しているという。
IRCのミリバンド最高経営責任者(CEO)は声明で、スーダンについて「現在、過去最大の人道危機となっている」とし、「世界は単に危機への対応に失敗しているのではなく、行動や言葉が危機を生み出し、長期化させ、そして助長している」と述べた。
ワースト2─5位はパレスチナ自治区、南スーダン、エチオピア、ハイチとなり、さらにミャンマー、コンゴ民主共和国、マリ、ブルキナファソ、レバノンが続いた。
IRCによると、これらの国・地域の人口は世界のわずか12%だが、人道的支援を必要とする人々の89%を占める。さらに、2029年までに世界の極貧困層の半数以上がこれらの国・地域に集中すると予想されている。





