午前の日経平均は反発、中東情勢への過度な警戒が緩和

2024年04月22日（月）12時07分

　４月２２日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比２６６円６２銭高の３万７３３４円９７銭と反発した。写真は都内にある東京証券取引所で２０２０年１０月撮影（２０２４　ロイター／Issei Kato）

Noriyuki Hirata

［東京　２２日　ロイター］ - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比２６６円６２銭高の３万７３３４円９７銭と反発した。中東情勢への過度な警戒感が緩和し、前週末の大幅安からの自律反発を期待した買いが先行した。一方、寄与度の高い半導体関連株が軟調となり、指数の上値を抑えた。日経平均は１７２円高で寄りついた後、上昇に弾みがついて一時４４３円高の３万７５１１円８０銭に上昇した。前週末には１０００円超下落し、買い戻しが優勢となった。プライム市場の値上がり銘柄数は９割で、幅広い銘柄が買われた。指数寄与度の高い半導体関連株が軟調だったことで、日経平均は一時１５円安と小幅マイナスに転じる場面もあった。東京エレクトロンとアドバンテストの２銘柄で指数を１９０円程度、下押しした。市場では「バリュー系の銘柄を中心に物色された。それなりに押し目買いが入り底堅い」（岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長）との声が聞かれた。日経平均は前週末までに、年初からの上昇幅の半値程度を削ったとして「（値幅の）調整は進んでおり、日柄調整になっていくのではないか」（林氏）という。ＴＯＰＩＸは１．３１％高の２６６０．８４ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は２兆２４４８億０３００万円だった。東証３３業種では、値上がりは電気・ガスや海運、空運など３２業種で、値下がりは鉱業の１業種のみだった。リクルートホールディングスやファナック、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループが堅調だった一方、ディスコ、ＳＣＲＥＥＮホールディングスは軟調だった。日産自動車は業績見通しの下方修正が嫌気され安かった。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが１４８７銘柄（９０％）、値下がりは１５３銘柄（９％）、変わらずは１２銘柄だった。

＜１０：３０＞　日経平均は伸び悩み、一時マイナス転換も　半導体株安が重し

日経平均は１００円超高の３万７２００円付近で伸び悩んでいる。中東情勢への過度な警戒感が和らいで一時４００円超高に上昇したが、その後は利益確定売りに押され、わずかながらマイナスに転換する場面もあった。

東京エレクトロンやアドバンテストといった寄与度の高い半導体関連株が下げを深め、２銘柄で指数を１５０円程度、下押ししている。前週末の米国市場でフィラデルフィア半導体指数（ＳＯＸ）が４％超下落し、嫌気されている。

一方、プライム市場の値上がり銘柄数は９割弱と幅広く買われており、底堅さも意識される。セクター別の上位には電気・ガスや陸運、空運といった業種が並んでおり「環境にあまり左右されない銘柄群の物色が目立つ」（国内証券のアナリスト）との声が聞かれる。

＜０９：１０＞　日経平均は反発で寄り付く、自律反発を期待した買いが先行

寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比１７２円５８銭高の３万７２４０円９３銭と、反発してスタートした。前週末の米国株式市場でナスダック総合は２％超安となったものの、東京市場は大幅安の反動で買い優勢の展開となっている。足元の日経平均は３９９円超高の３万７４００円台。

主力株では、ファーストリテイリング、ＫＤＤＩ、東京エレクトロン、リクルートホールディングス、トヨタ自動車がしっかり。東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループは値下がりとなっている。

東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は１．３０％超高の２６６０ポイント台。東証３３業種では、電気・ガス、銀行、非鉄金属、保険、空運、不動産など全業種が値上がりしている。

＜０８：２０＞　寄り前の板状況、東亜建設工業が買い優勢　ＴＯＫＹＯ　ＢＡＳＥは売り優勢

東証プライム市場の寄り前の板状況では、買い優勢と売り優勢のそれぞれ上位銘柄群は以下の通り。

買い優勢

銘柄名騰落率 MID気配買気配売気配終値