ニュース速報
ビジネス

カナダ中銀、金利据え置き 景気減速で インフレリスク依然懸念

2023年12月07日(木)14時53分

カナダ銀行は、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0%に据え置いた。2017年、オタワで撮影(2023年 ロイター/Chris Wattie)

[オタワ 6日 ロイター] - カナダ銀行(BOC、中央銀行)は6日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0%に据え置いた。景気が減速し、全般的な物価圧力が緩和していると指摘すると同時に、インフレ懸念を踏まえ、追加利上げの可能性に含みを残した。

中銀は声明で「依然としてインフレ見通しへのリスクを懸念しており、必要に応じ政策金利を引き上げる用意がある」とし、「コアインフレのさらなる持続的な緩和」を確認したいとした。

前回の声明で使用された「物価安定に向けた進展は遅く、インフレリスクは高まっている」いう文言は削除された。

さらに、労働市場における圧力は緩和され、成長は今年半ばに失速し、もはや需要過多の状況ではないと指摘。「金利上昇が明らかに支出を抑制している」とした。

10月のコアインフレはここ数カ月で見られたレンジの下限にあると指摘し、「経済の減速により、幅広いモノやサービスにおけるインフレ圧力が緩和している」という認識を示した。

短期金融市場では、早ければ来年3月に利下げが実施される可能性があるという見方を織り込んでいる。

カナダドルは対米ドルで一時0.3%上昇し、1米ドル=1.3553カナダドルを付けた。

スコシアバンクの資本市場経済担当バイスプレジデント、デレク・ホルト氏は「状況を注視しろというメッセージだ。来年第1・四半期にも利下げが始まるとの市場の観測をけん制している」と述べた。

中銀のマックレム総裁は、インフレ率が依然として目標を大幅に上回っており、中銀は利下げを考えたこともないと述べている。

BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「利上げの効果が本当に出ているというのが中銀の主たるメッセージだ。利上げが終了したのは明確で、利下げ開始へのカウントダウンが始まっている」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB、利上げの可能性示唆 中東戦争のインフレ影響

ビジネス

NY外為市場=ドル一時1カ月ぶり安値、米イラン合意

ワールド

トランプ氏、NATO事務総長と会談 イラン対応など

ワールド

トランプ氏、対イラン作戦で非協力的なNATO加盟国
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命防衛隊と消耗戦に
  • 4
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 5
    キッチンスポンジ使用の思いがけない環境負荷...マイ…
  • 6
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 9
    アメリカとイランが2週間の停戦で合意...ホルムズ海…
  • 10
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 9
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中