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ドル小幅安、追加刺激策協議を慎重ながらも楽観=NY市場

2020年10月20日(火)06時16分

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅下落した。台北で2010年11月撮影(2020年 ロイター/Nicky Loh)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅下落。追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議を巡り、市場では米大統領選前の合意を慎重ながらも楽観視しているほか、年内のワクチン実用化にも期待が高まっている。

ドル指数<=USD>は0.3%安。前週は世界的な新型コロナ感染第2波や経済対策協議の行き詰まりで0.7%上昇していた。

米民主党のペロシ下院議長は18日、新型コロナウイルスを巡る追加経済対策についてトランプ政権と意見の相違がなおあるが、11月3日の大統領選までの成立を楽観していると述べた。

OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、「刺激策合意に向けた最後の集中的な協議に対し楽観的な見方が強まっている」と指摘。市場は「期待は大きくないが、選挙を過ぎれば何らか合意はあるだろうという期待がある」と述べた。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、テクニカル的にはドル指数が今週もレンジ相場になる可能性が高いと予想。この日は、93.207─93.767という値動きだった。

米製薬大手ファイザーが16日、新型コロナワクチンの緊急使用許可(EUA)を11月下旬に米当局に申請する公算が大きいと表明し、市場心理の押し上げにつながった。

英ポンドで0.22%高の1.2952ドル。EUとの通商交渉再開に期待が高まった。

ANZリサーチは顧客ノートで「市場が期待しているように、土壇場で合意に達する可能性は十分にあるが、このところの進展のなさは合意に至らない可能性を示している」と述べた。

ユーロ/ドルは0.44%高の1.1770ドル。ドル/円は0.03%安の105.38円。

中国の第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.9%増加。堅調な消費を背景に、伸び率は前期の3.2%から加速した。

オフショアの中国人民元は対ドルで一時6.6737元まで上げ、昨年3月以来の高値を付けた。

豪ドルは0.18%安の0.7066米ドル。ニュージーランドドルは0.08%高の0.6609米ドル。

17日投開票されたニュージーランド総選挙は、アーダーン首相率いる中道左派の与党・労働党が単独過半数を獲得し、圧勝した。

ドル/円 NY終値 105.42/105.45

始値 105.34

高値 105.48

安値 105.31

ユーロ/ドル NY終値 1.1766/1.1768

始値 1.1766

高値 1.1793

安値 1.1765

ロイター
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