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ドル上昇、米経済指標受け持ち直し=NY市場

2017年07月28日(金)06時47分

 7月27日、終盤のニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇した。ドルは朝方、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後に売られた流れが続いていたが、堅調な米経済指標を受けて持ち直した。2010年9月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao/File Photo/Illustration)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 27日終盤のニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇した。ドルは朝方、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後に売られた流れが続いていたが、堅調な米経済指標を受けて持ち直した。

米商務省が発表した6月の耐久財受注統計では、コア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の出荷が5カ月連続でプラスとなり、第2・四半期は設備投資が経済成長を下支えしたことを示唆した。

ユーロ/ドルは海外市場で一時、2015年1月以来の高値となる1.1776ドルに上昇していたが、終盤は1.17ドルを割り込んで0.4%安となった。

ポンド/ドルは先に16年9月以来の高値に上昇したが、終盤は0.35%安の1.3075ドルで推移している。

終盤のドル/スイスフランは1.4%高の0.9640フラン。米ドル/カナダドルは0.85%高の1.2548カナダドルとなった。

みずほの通貨ストラテジスト、シリーン・ハラジリ氏は「最大の材料は、予想より強い内容だった耐久財受注統計だった」と指摘。「最近の米経済指標は弱めの内容が続いていただけに、耐久財受注統計は朗報になったと思う」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)が前日発表したFOMC声明で追加利上げを急がない姿勢を示したことを受け、前日はドルが売られる展開となった。

今年は物価と消費支出に関する低調な米経済指標によりドルがユーロに対して値下がりしてきた。欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を縮小する姿勢を示していることも、ユーロを下支えしている。ユーロ/ドルは年初来で11%強値上がりした。

アナリストによると、トランプ政権とロシアとの結び付きを巡る調査や、米共和党が米医療保険制度改革(オバマケア)を廃止する法案を可決できないことにより、税制改革とインフラ支出計画が早期に実行に移される可能性は低下している。

ドル/円 NY終値 111.22/111.28

始値 111.35

高値 111.70

安値 110.96

ユーロ/ドル NY終値 1.1676/1.1678

始値 1.1703

高値 1.1713

安値 1.1651

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
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