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預金準備率の優遇継続へ、審査結果に応じ27日から調整=中国人民銀

2017年02月21日(火)16時12分

 2月21日、中国人民銀行(中央銀行)は21日、的を絞った銀行預金準備率の制度を27日から「大幅に変更」すると発表した。写真は同行。北京で昨年1月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[北京 21日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は21日、財務が弱くキャッシュが不足しているセクターに融資を行っている金融機関を対象に預金準備率(RRR)を引き下げる優遇措置を、今年も継続すると発表した。一方で、農村部や中小企業への直接融資の「基準」を忠実に満たしていない銀行については適用しないと警告した。

中国では多くの銀行が、国有企業に比べリスクが高いとみられる中小企業や民間企業、担保として差し出すものが少ない農村への融資に消極的だ。だが政府は、農村での土地や不動産を担保とすることを認める試験プログラムを開始した。

人民銀は2014年、農村や小規模事業者向けの融資で一定基準を満たした金融機関を、RRR引き下げの対象とする制度を導入した。

人民銀は21日、銀行が制度の基準を満たしているかどうかの審査が最近完了したと発表。大半の銀行は条件を満たしたと説明し、「審査の結果に応じてRRRを(上下に)調整することになり、インセンティブを働かせる仕組みの確立につながる」との見方を示した。

RRRの調整は、27日から適用する。

鈍化する経済成長を支えるため、人民銀は2015年2月―16年2月にかけて5回のRRR引き下げを行い、主要行では17%まで低下した。さらに、伸び悩んでいるセクターへの融資を促進するため、一部の銀行に対してはより積極的な引き下げを実施した。

同国での銀行融資は昨年、過去最高を記録したが、多くの中小企業や農村部は引き続き資金不足に悩んでいる。

*内容を追加します。

ロイター
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