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ドル104円半ばでもみ合い、手掛かり難で上昇勢い出ず

2016年10月25日(火)15時32分

 10月25日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の104.41/43円だった。写真は都内で2013年2月撮影(2016年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の104.41/43円だった。海外時間からの堅調さは持続したが、新規材料に乏しい中で104円半ばを上抜けるほどには上昇力は高まらず、もみ合いが続いた。

正午にかけて104.50円の直前となる104.49円まで上昇したが、上抜けできずに失速。その後は「手掛かり難が続いている」(国内金融機関)といい、104円前半から104円半ばでのもみ合いとなった。

このところのドル/円の上昇モメンタムは、少なくとも週末の米7─9月実質国内総生産(GDP)の発表までは継続すると見込む声がある。ただ、心理的節目105円では戻り待ちの売り圧力の強まりが見込まれ「104円半ばから上では重くなる」(同)とみられている。

市場では「直近の高値104.63円を上抜ければ、最近の103円前半から104円ミドルというレンジを脱して、105円をトライする可能性が出てくる」(みずほ証券チーフFXストラテジストの鈴木健吾氏)との見方が出ている。

下値では転換線103.90円や日足雲上限103.50円がサポートとなっている。

午前のドル/円は、商業決済が集中する五・十日に当たり仲値公示までは堅調な足取りを見せ、104.48円を付けた。その後は新規材料難の中、104円後半で待ち構えるとされる実需の売りや短期筋の戻り売りにチャレンジするほど上昇モメンタムは強まらず、104.40円付近でのもみ合いが続いた。

海外市場の材料としては、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演や、ロックハート米アトランタ地区連銀総裁の講演が控えている。また、独10月IFO企業景況感指数や米10月消費者信頼感指数の発表もある。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 104.41/43 1.0880/84 113.60/64

午前9時現在 104.32/34 1.0871/75 113.41/45

NY午後5時 104.16/21 1.0882/87 113.34/38

(為替マーケットチーム)

ロイター
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