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米FRB議長ら、次の景気後退時の政策ツールを議論

2016年08月29日(月)09時35分

 8月27日、米カンザスシティー地区連銀が主催した経済シンポジウムでは、米連邦準備理事会(FRB)当局者からは今後景気後退(リセッション)入りした場合の新たな政策ツールについての意見も聞かれた。写真は連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に記者会見するイエレン議長。ワシントンで2015年6月撮影(2016年 ロイター/Carlos Barria)

[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 27日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀が主催した経済シンポジウムでは、米連邦準備理事会(FRB)当局者からは今後景気後退(リセッション)入りした場合の新たな政策ツールについての意見も聞かれた。

アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、会合の合間のインタビューで、中銀は新たな世界に足を踏み入れつつあると語り、FRBが2007─09年のリセッション時に講じた資産買い入れ措置により膨れ上がったバランスシートについて、一部の当局者は、この状況を現実として受け入れるべきだと考え始めている、と述べた。

イエレンFRB議長は、FRBのバランスシートは米経済が今後またリセッション入りした場合、景気支援に向けた資産買い入れで再び膨らむ可能性が高いとの認識を示した。

議長はまた、次回リセッション時に講じる措置は、利下げや資産買い入れなど従来措置が適切だとしたうえで、資産買い入れ対象の拡大やインフレ目標の引き上げなど、他の中銀が講じた策を選ぶ可能性もある、と述べた。また変化率よりも価格の平均水準を目標とする可能性も挙げた。ただ議長が列挙した策の中には、マイナス金利の導入は含まれていなかった。

ロイター
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