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ブレグジットの米経済への影響、判断は時期尚早=クリーブランド連銀総裁

2016年07月02日(土)05時23分

7月1日、メスター米クリーブランド地区連銀総裁は、英国のEU離脱決定は米経済にリスクをもたらす恐れがあるものの、影響の度合いを見極めることは時期尚早と語った。写真は2014年12月、ワシントンで撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron)

[ロンドン 1日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は1日、英国の欧州連合(EU)離脱決定は米経済にリスクをもたらす恐れがあるものの、影響の度合いを見極めることは時期尚早と語った。

さらに、EU離脱の是非を問う国民投票を控え、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置きは賢明な決定だったとしつつも、米連邦準備理事会(FRB)は不透明性の高まりを受けて、いずれ利上げを実施するとの道筋から外れるべきではないとの見解を示した。

総裁は当地で講演し、英国のEU離脱(ブレグジット)決定による世界経済および金融政策への影響はいずれ明らかになるとしたうえで、米経済への影響については「見通しをめぐるリスクと不透明性は高まったが、見通しの大幅な変更が必要かどうかの判断は時期尚早だ」と語った。

FRBの政策は後手に回ってはいないとしつつも、「FRB当局者は経済をめぐる視野不良によって、重要な任務から注意をそらすべきではない」とけん制。米経済動向は総じて堅調としたうえで、「利上げを待ち過ぎれば、金融安定へのリスクが高まり、FRBは将来一段と積極的な行動を余儀なくされることになる。これは自分たちの手で見通しへのリスクを増大させることに等しい」と語った。

メスター総裁は、今年のFOMCで投票権を持っている。

ロイター
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