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ドル全面高、FRB高官発言と指標で12月利上げ観測高まる=NY外為
11月13日、ニューヨーク外為市場ではドルがほぼ全面高の展開となった。写真は100ドル紙幣と1万円札。2013年2月撮影。(2015年 ロイター/Shohei Miyano)
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがほぼ全面高の展開となった。米経済指標に加え、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受け、12月利上げ観測が高まっている。
11月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は93.1と、前月の90から上昇、予想の91.5も上回った。調査では、自動車など大型品への購入意欲が高まったほか、低所得者層の見通しも改善した。
朝方発表された10月の米小売売上高統計は市場予想を下回ったほか、米卸売物価指数は2カ月連続のマイナスとなったが、ドルの足かせにはならなかった。インフレは低迷し個人消費の勢いに陰りが見えるものの、FRBが12月の利上げを見送る公算は小さい、とエコノミストはみている。
スコシア・キャピタルの首席為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「小売売上高統計はここしばらく弱含んでいる」とし、「第4・四半期に入り個人消費は低迷しているようだが、全般的な動向はなお底堅いと感じる」と述べた。
フィッシャーFRB副議長は前日遅く、米インフレ率は来年には上向くとともに、FRBは近く利上げを行う可能性があると述べた。これに続きこの日は、クリーブランド地区連銀のメスター総裁が労働市場は完全雇用の状態に近づいており、米利上げ時期は「急速に近づいている」と発言。12月利上げ観測がさらに強まった。
終盤の取引でユーロ/ドル
ドルは円
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数<.DXY>は0.3%上昇の98.948。ただ週間では、利食い売りで約0.2%低下の勢い。
ドル/円
終値 122.84/89
始値 122.84/89
前営業日終値 122.61/62
ユーロ/ドル
終値 1.0773/78
始値 1.0778/82
前営業日終値 1.0814/15