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日経平均は4日続落、大幅安のファナックが重荷に

2015年07月29日(水)15時38分

 7月29日、東京株式市場で日経平均は4日続落。前日に通期業績予想を下方修正したファナックが大幅安となり、指数を押し下げた。都内で1日撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落。前日に通期業績予想を下方修正したファナック<6954.T>が大幅安となり、指数を押し下げた。下げ幅は一時120円超となったが、内需・インバウンド関連株は堅調に推移。TOPIXは4日ぶりの反発となった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を見極めたいとの心理が働き、相場全体では買い戻しは限定的だった。

前日の米国株高を受け序盤は買いが先行したものの、2016年3月期の業績見通しを引き下げたファナックは一時13%超安、東京エレクトロン<8035.T>が同11%超安と急落し、指数は軟化した。

日経平均に対し、ファナックの下げが約96円、東エレクの下げが約33円、それぞれ押し下げ要因となった。両社に連れて、キーエンス<6861.T>やオムロン<6645.T>といったFA(工場自動化)関連や、スクリン<7735.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体製造装置関連も軟調に推移した。

中国の実体経済の先行きを警戒視する声もあったが、ピジョン<7956.T>やユニ・チャーム<8113.T>といった中国消費関連株はしっかり。マツモトキヨシ<3088.T>などインバウンド関連も買われた。「中国で落ち込んでいるのはスマートフォンやインフラ関連投資など特定の分野。インバウンド関連が落ち込むことは見込みにくく、銘柄の物色にもそれが現れやすい」(SMBC日興証券株式ストラテジストの圷正嗣氏)という。

個別銘柄ではほかに、小糸製作所<7276.T>が堅調。28日に16年3月期通期の連結売上高・営業利益予想を上方修正したと発表した。連結子会社における特別損失を計上した一方、自動車ランプの受注が拡大。好業績を評価する動きとなった。またHOYA<7741.T>が後場一段高。29日午後に自己株式の消却を発表した。潜在的な需給悪化への懸念が後退する形となり、買いが入った。

きょう東証1部に新規上場したデクセリアルズ<4980.T>の初値は1550円となり、公開価格を3.1%下回った。終値は1589円。公開価格割れ(REITは除く)は4月21日に東証2部に新規上場したシーアールイー<3458.T>以来、約3カ月ぶりとなる。

東証1部騰落数は、値上がり920銘柄に対し、値下がりが847銘柄、変わらずが116銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20302.91 -25.98

寄り付き    20425.69

安値/高値   20205.21─20425.69

TOPIX<.TOPX>

終値       1633.94 +4.48

寄り付き     1637.97

安値/高値    1626.27─1638.11

東証出来高(万株) 203392

東証売買代金(億円) 24597.14

(長田善行)

ロイター
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