ニュース速報
ビジネス
米株1%超下落から持ち直す、原油下げ止まりなどで
7月7日、米国株式市場はプラス圏で引けた。S&P総合500種は一時1%超下落したが、午後に入り原油価格が持ち直したことでエネルギー株が値上がりした。ニューヨーク証券取引所で2日撮影(2015年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 7日の米国株式市場は、不安定な展開となる中、反発して引けた。S&P総合500種は中国の景気減速やギリシャ問題への懸念から一時1%超下落したが、午後に入り原油価格が持ち直したことで、エネルギー株が値上がりした。
ダウ工業株30種<.DJI>は93.33ドル(0.53%)高の1万7776.91ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は5.52ポイント(0.11%)高の4997.46。
S&P総合500種<.SPX>は12.58ポイント(0.61%)高の2081.34。
S&P500種の主要10セクターのうち9セクターが値上がりした。エネルギー株<.SPNY>が0.9%上昇したほか、公益株<.SPLRCU>も2.48%高となった。
原油価格は朝方に3.7%下げる場面があったものの、その後戻り歩調になった。ウェドブッシュ・エクイティ・マネジメントのスティーブン・マソッカ最高投資責任者は「原油が下げ止まり、エネルギー株が反発して主要株価指数を押し上げた」と指摘した。
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
同業のエヌビディア
この日は原油安が一服したとはいえ、中国の経済状況や株価下落をめぐる不安感を背景に、最近は銅や石炭、天然ガス、鉄鉱石といったコモディティ市況が年初来の低水準に沈んでいる。
一方、ギリシャ問題では、同国による新たな財政再建策の正式提示が8日に持ち越された。
こうした中国やギリシャに関する不透明感は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを見送るか、少なくとも利上げペースを遅くする理由になるのではないか、との声も一部投資家から出ている。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1837で下げ1248(比率は1.47対1)、ナスダックは下げ1636で上げ1150(1.42対1)だった。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約86億株で、過去5営業日平均の69億株を大きく上回った。
*内容を追加します。