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消費者物価1月は税除き前年比0.2%、2月はさらにプラス幅縮小へ

2015年02月27日(金)12時11分

 2月27日、1月の全国消費者物価指数は、指標となる生鮮食品を除いたコアCPIが前年比2.2%の上昇となった。写真は都内のスーパーマーケットで26日撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 27日 ロイター] - 総務省が27日発表した1月の全国消費者物価指数は、指標となる生鮮食品を除いたコアCPIが前年比プラス2.2%と昨年12月から0.3ポイント縮小した。原油急落によるガソリンや灯油の下落加速が指数を押し上げた。

昨年4月の消費税引き上げの影響分2%を差し引くと前年比わずか0.2%。2月はさらにプラス幅が縮小する見通しで、安倍政権が目標と掲げる2%の目標達成は遠のく。

ガソリンは前年比11.1%下落し、12月の同2.5%からマイナス幅が大幅に拡大した。灯油も同15.3%(12月3.4%)下落した。テレビや宿泊料も前年比での上昇率が縮小した。昨年の消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動からエアコンの販売不振も指数を押し下げた。一方、電気代は前年比6.9%上昇し、12月よりもプラス幅が拡大した。

先行指標となる2月の東京都区部コアCPIは前年比2.2%の上昇で、上昇率は1月と横ばい。原油価格の下落ペースが緩やかになったため、昨年夏以降のプラス幅縮小に一服感が出た。ガソリンは前年比15.4%下落したものの、エネルギー品目全体では前年比3.8%上昇し、1月より0.2ポイントプラス幅が拡大した。

もっとも全国の指数ではガソリンの占める比重が、東京都区部より大きいため、2月の全国コアCPIは、1月よりも下落圧力が高まるのが必至。消費税を除くベースで前年比プラスを維持できるかゼロを割り込むかが注目される。一方、原油価格は2月に底入れしており、3月以降の指数に影響が出る見通し。

*写真を変更して再送します。

(竹本能文)

ロイター
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