ニュース速報

KBN3IH1VG

2025年06月21日(土)08時58分

コンファレンス・ボード(CB)が20日発表した5月の米景気先行指数は99.0と前月から0.1%低下し、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。写真は5月15日、カリフォルニア州オーシャンサイドで撮影(2025年 ロイター)

[20日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が20日発表した5月の米景気先行指数は99.0と前月から0.1%低下し、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。指数は6カ月連続で低下し、景気後退の兆候を示した。

消費者の悲観的な見通し、製造業の受注低調、失業保険申請件数の増加、建設許可申請件数の減少などが、米経済活動の先行きの押し下げ要因となった。

4月は1.4%低下に下方修正された。低下の大きさは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まった2020年春以来。

CBのシニア・マネジャー、ユスティナ・ザビンスカ・ラ・モニカ氏は、米関税措置の一時停止を受けて5月に株価が反発したことはプラス要因となったものの、他の要因の影響がやや上回ったと指摘。4月の大幅な下方修正と5月の一段の低下によって、シグナルが出ている景気後退は予想していないとした上で「25年の実質国内総生産(GDP) の伸び率は1.6%と24年から鈍化し、関税影響で26年にはさらに減速する可能性がある」と述べた。

景気先行指数は、新型コロナ禍後に物価上昇がピークに達した際にも景気後退の兆候を示したものの、景気後退には至らなかった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米が防衛費3.5%要求、日本は2プラス2会合見送り

ビジネス

トヨタが米国で値上げ、7月から平均3万円超 関税の

ワールド

トランプ大統領、ハーバード大との和解示唆 来週中に

ワールド

トランプ米大統領、パウエルFRB議長の解任に再び言
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「過剰な20万トン」でコメの値段はこう変わる
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    全ての生物は「光」を放っていることが判明...死ねば…
  • 6
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 7
    「巨大キノコ雲」が空を覆う瞬間...レウォトビ火山の…
  • 8
    マスクが「時代遅れ」と呼んだ有人戦闘機F-35は、イ…
  • 9
    「まさかの敗北」ロシアの消耗とプーチンの誤算...プ…
  • 10
    イギリスを悩ます「安楽死」法の重さ
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 7
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 10
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 10
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中