コラム

イチャモン韓国に、ジョークでやり返す

2021年10月01日(金)18時15分

ILLUSTRATION BY AYAKO OCHI FOR NEWSWEEK JAPAN

<隣国同士というのは大抵ギクシャクするもの。だが、五輪でのイチャモンから「福島ヘイト」まで、日本に対する韓国の姿勢には目に余るものがある>

【楽園】
世界を創造している最中の神が天使に言った。

「日本という楽園のような国を造ってみよう。自然あふれる国土に、美しい四季、水も豊富にあり、そこに住む人々は勤勉で穏やかな性格をしている」

それを聞いた天使が言った。

「しかし、それではあまりに不公平ではありませんか? 他の国の人々から不満が出ますよ」

すると神は、「それもそうだな」とつぶやき、そしてこう言った。

「では隣を韓国にしておこう」

◇ ◇ ◇

このジョークの構図は、世界中で古くから楽しまれている古典的なもの。世界各地の隣国同士で自国と隣国に当てはめられている。

例えばフランスとドイツ、アメリカとメキシコ、イランとトルコといった具合である。

モンゴルのウランバートルの酒場では「では隣をロシアにしておこう」というオチで、モンゴル人たちは爆笑していた。

私が以前に暮らしていたルーマニアでは、ハンガリーを笑うジョークに変化していた。日本人にはあまりピンとこないが、国境を接し合うルーマニアとハンガリーとの間には、トランシルバニア地方の帰属をめぐる主張の違いがあり、長年にわたってもめ続けていた。

東京五輪で韓国が「言い掛かり」

つまり、隣国同士というのは大抵ギクシャクするもの。それがごく普通の光景なのである。

日韓関係に関しても、そんな視点はあってしかるべきであろう。

とはいうものの、である。日本に対する韓国の姿勢には、さすがに目に余るものがあるのも事実。

東京五輪だけを見ても、大会前にボイコットをにおわせたことから始まり、大会中は反日的な横断幕を宿舎に掲げたり、選手村の食事にケチをつけたりと、理不尽な批判のオンパレードだった。

結局、横断幕はIOC(国際オリンピック委員会)の指摘を受けて撤去されたし、選手村への批判に同調する他国はなかったが。

旭日旗への「言い掛かり」は「平和の祭典」でも通常運転。スポーツクライミングのボルダリングで使用された人工壁の形状が「旭日旗を連想させる」としてやり玉に挙げた。

多くの日本人がこのようなイチャモンにうんざりしたのは、当然のことである。

プロフィール
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=主要3指数最高値、ハイテク株が高い 

ワールド

トランプ氏、職員解雇やプロジェクト削減を警告 政府

ビジネス

9月の米雇用、民間データで停滞示唆 FRBは利下げ

ビジネス

NY外為市場=ドルが対ユーロ・円で上昇、政府閉鎖の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 9
    AI就職氷河期が米Z世代を直撃している
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story