コラム

チャールズやヘンリーの醜聞どころじゃない、英王室を脅かす「最大の危険」

2022年09月27日(火)20時06分

エリザベス女王は神話の力を理解していた。2012年のロンドン五輪開会式で女王がボンドと会い、007のテーマ曲に乗ってヘリからパラシュートで会場に降下する動画は大評判だった。

チャールズ新国王が王室の現代化に取り組み、もっとささやかで謙虚な存在に変えていくことは間違いない。なかには旧宗主国の王室との関係を絶つ国もあるかもしれない。それでもイギリス社会の多くの人々は、「イギリス人とは何か」についての王室が語る「おとぎ話」に共感し、安らぎを得続けている。チャールズはより平等主義的なイギリス社会を支持するジェスチャーを見せるだけで十分だろう。

神話は強力だ。1609年、私の直系祖先の船が難破しバミューダ諸島に漂着した。イギリスに戻った彼の話を聞きシェークスピアは『テンペスト』を書いた。彼の筆で難破と反乱騒ぎは希望と和解の「夢で織り上げられた」英雄的神話へと昇華した。

たとえ連合王国が解体され、英連邦が縮小しても、チャールズ3世による君主制は当分の間存続するはずだ。

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プロフィール

グレン・カール

GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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