コラム

火星の基地建造まで「あと20年」 中国参入、民営化で激変した宇宙開発の未来

2021年05月25日(火)19時52分

技術革新も目覚ましい。物質科学や通信・製造技術の発展などによって、1回の打ち上げにかかるコストは3分の1になり、衛星1基当たりの建造コストは1000分の1に縮小された。このコスト低下が、一層の革新と宇宙船の機能向上につながるという好循環を生んでいる。

衛星を介したブロードバンドや通信機器は既に急速に増えており、今後数年のスペースコマース(商用宇宙利用)の成長の50%を占めるだろう。短期的には衛星能力の向上により、宅配便などの配達時間が大幅に短縮される。GPSシステムは、今後も増え続ける。こうした発展の影響で地球上の変化が加速し、私たちの生活に新しい局面を切り開く。

アメリカとEU、中国、ロシアは今後5~10年で、月面に恒久的な居住型基地を建造するだろう。人類は2040年までに火星に基地を造る。マスクが目標を達成すれば、それより10年早まるかもしれない。

今後20年の世界の宇宙開発計画は私たちに、500年以上前にコロンブスがアメリカ大陸を「発見」したのと同じくらい大きな変化をもたらす可能性が高い。

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グレン・カール

GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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