コラム

地球の自転で発電する方法が実証される──「究極のクリーンエネルギー」実用化の可能性は?

2025年04月04日(金)07時10分

最近は、地球以外の月や火星の有人探査も現実味を帯びてきました。数十年後、数百年後に思いを馳せて、「他の惑星に降り立った時、現地で自転エネルギーを使って発電できたら開発に役立つのではないか」などと夢を膨らませる人もいるかもしれません。

月は約27.3日、火星は約24時間37分で自転しています。ただし、月や火星には地球のような天体を丸ごと覆うような磁場がありません。なので、今回の研究で示された自転エネルギーから電気への変換法は使えません。

私たちが生きている間に「自転エネルギー」の恩恵を受けることは難しそうですが、まさに「宇宙船地球号」の動力を利用して人類が生活する未来があるかもしれないと思うとロマンがありますね。

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プロフィール

茜 灯里

作家・科学ジャーナリスト。青山学院大学客員准教授。博士(理学)・獣医師。東京大学理学部地球惑星物理学科、同農学部獣医学専修卒業、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。朝日新聞記者、大学教員などを経て第24回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。小説に『馬疫』(2021 年、光文社)、ノンフィクションに『地球にじいろ図鑑』(2023年、化学同人)、ニューズウィーク日本版ウェブの本連載をまとめた『ビジネス教養としての最新科学トピックス』(2023年、集英社インターナショナル)がある。分担執筆に『ニュートリノ』(2003 年、東京大学出版会)、『科学ジャーナリストの手法』(2007 年、化学同人)、『AIとSF2』(2024年、早川書房)など。

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