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「17歳に引き上げ」のフィギュアから考える、一部競技に年齢制限が必要な理由
10代のアスリートの健康は、なぜ大人よりも念入りに配慮しなければならないのでしょうか。
成長過程の子供の身体は、大人と比べて①骨が弱い、②筋力が弱い、③関節が柔らかいといった特徴があります。このため、運動強度が高かったり練習時間が長かったりすると、骨や関節にダメージや疲労が蓄積しやすく、スポーツ障害を起こしやすくなります。また、骨よりも筋のほうが遅れて成長するため、身長が伸びる時期には筋の柔軟性が低下してケガをしやすくなると考えられています。
さらに、小さくて軽い身体のほうが有利に働く競技では、コーチや保護者などの周囲の大人に「勝利のための過度のダイエット」を強いられるおそれがあります。
平昌、北京と二大会連続でフィギュア女子の五輪金メダリストを排出し、ワリエワ選手も所属しているロシア名門スポーツ学校「サンボ70」では、脂肪がつきやすくなる前の年齢の女子選手に四回転ジャンプなどの高難度ジャンプを飛ぶように指導しています。けれど、ドーピング疑惑とともに、水も自由に飲めないような度の過ぎる体重管理をコーチが強いていると、複数選手が証言しています。
日本国内でも、全日本柔道連盟が「行き過ぎた勝利至上主義が散見される」と、全国小学生学年別大会を2022年度から廃止したことは記憶に新しいです。
04年度から始まったこの大会は5・6年生が対象の個人戦で、男女別、体重別に分かれて競いました。けれど、指導者が子供に減量を強いて軽量級に参加させるなど、子供の将来よりも目先の勝利にこだわる傾向が見られたと言います。
スポーツの年齢制限は、「年齢に関係なく、最も優れたパフォーマンスを行う選手が出場すべきだ」という議論とのせめぎ合いもあります。とりわけ、オリンピックは4年に1度なので、年齢制限の影響でキャリアのピークでの出場を逃す可能性もあります。
とはいえ、健康被害は選手の引退後の人生にも関わる問題です。各競技団体の慎重な対応はもとより、IOCや各国スポーツ庁なども競技団体に丸投げではなく積極的に意見交換していくべきでしょう。
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