最新記事

核兵器

北朝鮮の「水爆」実験、対米圧力へ王手となるか?

2017年9月5日(火)11時02分

北朝鮮が昨年1月、小型水爆の実験を行ったと宣言した際には、外部専門家の間では「ブースター装置」で原爆の威力を増幅させたとの見方が広がっていた。

形状は水爆

水爆は通常、最初の原爆による核分裂反応がはるかに強力な核融合反応を引き起こし、純粋な原爆よりもずっと大きな破壊力を生み出す。

今回の実験直前に、北朝鮮の国営メディアは金正恩朝鮮労働党委員長がピーナッツ型の爆弾を視察する写真を公表しており、この爆弾が新型ICBMに搭載するための水爆だという。

爆弾の形状は、北朝鮮が昨年3月に公開したボール型のものとは異なっており、ニ段階熱核装置のように見えると専門家は語る。韓国航空大学のロケット工学研究者、Chang Young-keun氏は、現在北朝鮮が明らかにした爆弾について「前部は核分裂を起こす原爆、後部は次に核融合反応を生み出す装置のように見える」と述べ、もし本物の水爆であれば従来の爆弾に比べて破壊力は何十倍ないし何百倍になってもおかしくないとの見方を示した。

北朝鮮は初めて電磁パルス(EMP)攻撃が可能だとも言及した。これは核爆弾をミサイルに搭載して米国の主要都市などを破壊する代わりに、高高度で爆発させる方法。米国の送電網や重要インフラに大打撃を及ぼす恐れがある、と一部の米政策担当者や専門家が懸念している。

(Jack Kim、Ju-min Park記者)

[ソウル 3日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

タイ中銀、金のオンライン取引監督で権限拡大 バーツ

ビジネス

中国自動車販売、12月は2年ぶり大幅減 25年は3

ビジネス

中国万科、債務再編計画を準備 BBG報道

ワールド

マクロスコープ:中国の輸出管理強化、自民党内に反発
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 10
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中