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男女格差

米ヤフー新CEOは男だから給与2倍!? 男女格差が露骨

2017年3月16日(木)17時43分
T・マーシン

産後2週間で職場復帰

メイヤーは2012年、創業初期より参画していたグーグルから引き抜かれ、米ヤフーCEO
に就任した。鳴り物入りの注目人事だったが、在任中に目立った話題は2度の出産と産後2週間での職場へのスピード復帰。

【参考記事】マリッサ・メイヤーのヤフー電撃移籍は異例の人事なのか?

英紙ガーディアンによると、社内制度改革で女性従業員の出産休暇を従来の2倍の16週に増やし、男性にも8週間の休暇が与えられるようになったというが、期待された経営再建には失敗。シカゴ・トリビューン紙などによれば、米ヤフーのネット事業はスマートフォン向けの対応の遅れから業績不振に陥り、大株主の米投資ファンドなどが経営陣に売却を要求した。

【参考記事】ヤフーの果てしない無駄働き

3割安い業種も

Glassdoorのレポートによると、テック業界で働く女性の給与は男性より明らかに低い。コンピュータープログラマーは男性の平均より28.3%、情報セキュリティ分野は14.7%、それぞれ低い。

メイヤーは2015年、フォーブスの「最も影響力のある女性100名」ランキングで5位、資産番付などでもリストに名前を連ねる常連だった。世の女性のロールモデルとして希望の象徴になったマリッサでさえも越えられない、厚いガラスの天井が存在するようだ。

【参考記事】女性政治家を阻む「ガラスの天井」は危機下にもろくなる

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