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米外交

優柔不断オバマ、もう1つの罪

2013年9月12日(木)15時32分
ジョシュ・ロギン(外交・安全保障担当)

 これまでにオバマ政権がFSAに供給した非軍事援助は、5月の医療用品と野戦食だけ(それもすぐに賞味期限が切れた)。6月にFSAへの軍事援助を増やすと表明したが、実際にはほとんど(あるいはまったく)届いていない。

 ケイトリン・ヘイデン米国家安全保障会議(NSC)報道官は、「われわれは化学兵器が使用された場合に人道職員や医療従事者が安全に医療活動を行えるように、多大な資源を提供している」と、政府の対応を擁護する。「先月21日に化学兵器の攻撃を受けた多くの人も、アメリカが支援した医療施設で、アメリカが供給した医療用具を使って治療を受けた」

 ワシントン中近東政策研究所のシリア専門家アンドルー・タブラーは、今後も化学兵器が使われる可能性があることを考えると、マスクを供与しないというアメリカの立場は一段と許し難いものになると語る。

「(反体制派の)実戦部隊がガスマスクを求めていたのに、(アメリカは)応じなかった。オバマ政権はこれまでの姿勢について責任を問われることになるだろう」

[2013年9月10日号掲載]

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